2人「…逃げなきゃっ!!」 そう言ってお互いが、 一緒のタイミングで走りだした。 もう迷わない。 私が取る手は、 いつも刹那だけだって。 『やっぱりあれKyoよっ!!』 『え!?引退するんでしょ!?』 『サインもらわなきゃっ!!』 『見失っちゃうよっ!!』 走る速度も 高鳴る鼓動も 繋いだ手も 全てKyoと重なってる。 手もまるで元は一つだったみたいに。 …ぴったりハマってる。