胸が、

心が…



その声に締め付けられる―…。


―…好きなのって。




Kyo…





Kyoはこの一年の間で免許も取って…
前より少し表情が大人びて、
背も…


少し伸びたような気がする。



Kyoは…



あの時より成長している。

前に…進んでる…。







―…なのに、


私はずっとあの日、
あの時…
あの場所で止まったまま―…




私もKyoみたいに、
前に進んでいかなきゃならないのに…





Kyoの声一つで…
私の心は高鳴る。



Kyoの声一つで…
また立ち止まってしまう。