アイドル逃亡中!




するとペンギンは、
水にぼちゃんと飛び込んだ。


飛び込んだ弾みで、
雫が私の目の前のガラスについた。



なんか―…




私、わかったような気がする。





諦められないなら諦めなくていいんだ。


無理やり忘れようとするから―…


…諦めようとするから





深みにはまる。


できなくなる。



いっぱい理由をつけて、
諦めようとしたってできないの。



好きになることなんて、
理由がないんだもの。




理由をつけても、




『でも…』


『でも…』






って結局は諦めることなんてできない。







好きなんだもの。


私、Kyoが好きなんだもの。