小さな頃って夢中になったら、
何も考えずに気持ちが先走って…
突っ走ってた。
何事も疑うことも、
知らない無垢な心を持っていて。
でも今は、
何事にも不安が付きまとう。
人の事を好きになる気持ちにすら―…
大きくなるにつれて、
頭の中に天使と悪魔が住み着いて
天使は優しい声で…
優しい穏やかな言葉をかけてくれて、
悪魔は艶っぽい…
誘惑するような声で、
甘い甘い罠を仕掛けて罠の方へ誘うの。
絶対Kyoはあなたの事を必死になって探してくれて、
見つけ出してくれるわって囁く天使と
探すもなにも気付かずに
そのままいなくなっちまうよ、
それかまた違う女を探すにきまってんだろ?って言う悪魔。
期待と不安が、
ぐちゃぐちゃに混ざっておかしくなる。
ねぇ―…
今私がここからいなくなったら…
Kyoは私を探しに来てくれる?
Kyoは私を見つけられる?
私はKyoを見つけられる?
私が見つけられても…
Kyoが諦めたら…?
離れてしまったら?

