わんわんと人目を気にせず、
泣く女の子を目の前にしてしゃがんだKyo。


ど…どうすれば…




泣きやむんですかっ!!




するとKyoは
女の子の目線に合わせ、

…にこっと笑った。



すると子供が泣きやんで…
Kyoを少し怯えた目で見つめた。


女の子は私の足をしっかりと…
つかんだまま離れようとしなかった。



…ちょっと痛い。




Kyo「僕はKyoっていうんだ。

…君、お名前は?」



すると女の子は、
私の足にしがみつく力を少し緩めて、
ゆっくりと口を開いた。




女の子「あたち、るりかぁ。」


そう言って涙を、
自分の手で拭ったるりかちゃん。



Kyo「パパとママはどこかわかる?
はぐれちゃったのかな?」


Kyoはとても優しい声で、
るりかちゃんに聞いた。