羅未亜「そうだね…
確かKyoは今17歳だったよね?」
その答えに
うん、と頷くKyo。
そうか…
羅未亜「Kyoは車も…
結婚も…あと一年は我慢だね!」
そう何気なく言うと、
Kyoの瞳の奥が曇った。
なんとなく…
…そう感じた。
なにげなく掛けた言葉だったのに、
Kyoの表情を曇らせた事に私は少し動揺した。
Kyo「うん…そうだね……。」
そう言った瞳は、
とても悲しそうに揺れていて
それ以上聞けない気がした。
聞いちゃいけないような気がした。
これ以上踏み込んだら、
縮んだ距離が…
一度に離れてしまうような…
もうKyoに笑顔を…
見せてもらえなくなるような…
そんな気がした。

