私は何も言わないKyoの顔が見られなくて、 何もいえない自分に苛立って… 私はKyoの手を引っ張って歩き出していた。 羅未亜「Kyo、行こっ!」 自分から手をつないでしまったことなんて、 気にも止めないくらい…― 私の頭の中はKyoでいっぱいだったんだ。 Kyoの事に夢中になってたんだ。 Kyoは… Kyoは…!! それが自分のどういう気持ちかとか、 全く考えることはなくて、 ただ… Kyoを誰にも傷つけられないところへ… 連れて行きたい一心だった。