「なんかの間違いでしょ?」




予想とは裏腹の結末。




心底驚いたニコだが、
「もしかしたら…ひやかしや、中傷かもしれない」

そう肝に命じて、ぷるぷると意に反して震える指でメッセージを一つ一つ紐解く。





開かれた封筒の絵文字。
そこから飛び出してきたのは、
ニコにとってがっかりのものばかりだった。






『俺、バイなんだけど!』
『女の子なんだ?会わない?』
『写メ送ってよ』
『Hしない?』





「この人たち男が好きなんじゃなかったの?」






なんともいえない衝撃がニコを襲った。




「なんだよ…これじゃ意味ないよ…」