そこには ちょっとの躊躇い と 期待 だけ。 不思議と迷いはなかった。 話さえ聞いてもらえればいい。 別に会うわけでもないし、 何かするわけじゃない。 確かに一方的だしすごく自分勝手だけど、 こーゆーのって深く悩むもんじゃないし。 軽い気持ちで、さ。 そんな言葉がニコの脳内ではリピートされる。 カーソルを移動し、 『ボックス作成』 に。 ニコはボタンを押す。 「パスワードの入力か…n・i・c・o、と。」 こうして同性愛者の集うサイトに ニコの存在証明が ひっそりと出来上がった。