しばらく譲り合いをしていたら、
結夜が何か思いついたように
楽しそうな笑みを浮かべた。


「ならやっぱり、一緒に入ろうか。」


・・・は?
いやいや何言ってんの?

そんな無邪気に言わないでよ。


「嫌。っていうか何でそうなるの。」


「だって、このままじゃ進まないし、
別にいいだろ?俺らもう結婚して
んだし。」

そうだけど...。


「....わかったよ。」


「じゃあ行くぞ。」

私の手を引いて風呂場へ向かう。


「ま、待って!」