「諦めるのって
 難しいよ?」



そう言って眉を下げて
切なそうな顔をした。




騒がしい教室の中


聞こえるのは



あなたの笑い声




つい見てしまうのは





あなたの姿







「無理なのかなぁ。
 諦めんのって…」








だけど

どうしても叶わない事は
たくさんあるから。




もしも



みんなが私に言っていたように

めいや翔弥が言っていたように


飯島が私を特別に
思っていたとしたなら。





あの時





素直に好きと気づいていたら

もっと早く気づいていたら




変わっていた未来は
あったのかな


なんて


今さら思う事は




いつも後悔