「な…なんで知ってんの」

「ん?見たから」



眠そうな顔で振り向いた飯島は
いっそう目を細めて笑った



「ふったんだ?」

「…………うん」

「…もったいねぇな」

「…………うん」

「…なんで……
 ふった……?」

「…………うん」



べしっ―――――――



私のおでこを叩いて
少し不機嫌に睨んできた



「質問の答え方違う」

「いったいなぁー」


私も睨み返したけど



なんか



笑っちゃった。




「「はははは」」




二人で



酔っ払いみたいに




意味もなく





お腹を抱えて笑い出した