少しの沈黙は
彼によって破かれた。
「俺さ…」
口ごもる彼を、私は
真剣な眼差しで見ていた。
と言うのも、
世の中身近に
イケメンがいるのだと。
くっきりすぎず、細すぎない目
そして長いまつげ
口元に力を入れるとできる、えくぼ
筋の通った鼻
あごのラインが
くっきりと出ている。
そんな彼に感心していた
「岩崎さんの事好きなんだよね」
「……………………。」
「……………………。」
「……………………。」
「……………………。」
「…………………ん?」
私の頭の中では
全然想像していなかった為
言われた言葉が
聞き間違えか何だか
全く分からなくなっていた。
「俺じゃ…ダメかな…?」
顔を真っ赤にして
恐る恐る聞く彼を見て
やっと状況を飲み込む私。
「え…。えっとぉ…その…」


