ずっと前から好きだった



衝撃的な発言と

そしてなにより
私の目に映ったのは
ひなちゃんの後ろにあった
ドアの前にいる人物に
一瞬トキが止まった気がした


「………飯島……」

「お兄ちゃん!」

「……………岩崎…?」




いつか事務所で
会うとは思っていた

ひなちゃんの兄だから
いつかは会うと…


「お兄ちゃんと華奈子さん
 知り合いなの??」


きょとんとして
ひなちゃんは私達を交互に
見ていた。


「あぁ。同じクラス」

「えっ!まじ?
 運命みたーい」


目をキラキラさせて
兄の飯島真を部屋の中へ
引っ張ってきた。



飯島なら
私が事務所に所属していると
知られてよかった

とか思っていたけど


やっぱり


知られたくなかった



恥をかいた気分



「岩崎…なんで…いんの?」

「………………。」


「………芸能人…!?」