ずっと前から好きだった



だけど大人だったのは
翔弥だった


「ありがとう翔くん。」

「おう………」



「ねぇ翔くん…
 やっぱり


 あたし、翔くんが
 必要だよ…」


「………………。」

「翔くんがいないと
 不安…。」

「それ…本当に
 そう思ってる?」

「…………?」


「まだ自分の気持ちに
 気づいてねえのか?」


目を合わせてはくれなかった

空を見上げて星を見ていた


そんな翔弥の目は
とても切なそうだった

「俺が必要だとしても
 きっと華奈子は
 自分の心にモヤモヤが
 残るだけだと思う。

 俺とやり直しても
 中学の時みたいな
 あの感じはないと思う。

 お前には…

 飯島ってゆう存在が
 もういるから…」


「………………。」