「いや…………!」
首筋に濡れた感覚がした。
紛れもなく舐められている
その濡れた感覚が
気持ち悪くて声が漏れてしまう
「ん…………っ」
「感じてんの?」
「違うっ!」
笑いながらお構いなしに
耳の裏までなぞるように
舌が移動していった
「翔弥とこうゆう事
してないの?」
「……離れて」
「無視かよ」
怖くて怖くて
抵抗する事ができなくて
諦めていた
ワイシャツの下から
中に手が入ってきて
胸を優しくなではじめ、
同時に反対の手は
スカートの中に進入してきて
太ももを触ってきた。
押さえられていた
腕への力がなくなったため
立てなくなった私は
座りこんでしまった
暗闇の人通りの少ない
この場所で
誰かが来るとは思えなかった
「誰か…助けて……」
「おい」


