めいとは家の方向が
全く逆だったため
また暗い夜道を
独りで歩く事になった


慣れていたけど

この虚しさとかには。





そんな時に浮かぶのは

あの時、私が事務所を出て
星一つない夜道を独り
歩いていた時に出会った時の事


飯島がいてくれた時の事

笑顔をくれた事

光をくれた事







「す………き………?」



考えれば考えるほど
頭の中に浮かぶのは



君だった
君になっていった


飯島真


君が頭から
離れなくなっていた