「ふぅーん
 でも少なくとも飯島君は
 華奈子しか見てないよ」

「え………。」

「考えてみなよ。
 飯島君ってあんまり
 女の子と絡まない人じゃん。
 なのに華奈子にばっか
 話しかけて
 すごく幸せそうに笑うの。
 その二人見てて
 笑っちゃうぐらい面白い」

「………そんな…?」

「普通に噂だと
 付き合ってるとか
 いろいろ言われてるし」


彼女は小さな体にも関わらず
テーブルに置かれたサラダを
大きな口を開けて頬張った

そしてニコッと笑った。



「…付き合ってないし。」




そのあとも、めいの
告白話を聞いて
多分、ファミレスに
迷惑をかけたぐらい
二人で騒いでいた

高校生って感じ

空が暗くなるまで
ずっと笑っていた


「もお8時じゃん」

「帰ろっか、めい」

「だね~」