翔弥は話してくれた。


「華奈子自身、
 気づいてないと思うけど
 俺らが付き合う前も、
 今でもそうだけど

 お前は男子から
 ちやほやされてた。

 付き合ってからも
 周りはその事を知ってて
 お前と絡もうとした。

 お前は、特別だった。

 女子の中でも格別で
 男子のほとんどは
 お前に惚れてた。

 だけど華奈子の彼氏に
 なれたのは、俺だった。

 華奈子はさ、
 優しいっつうか
 しつこい奴らでも
 扱いが上手いから
 余計男子ってのは
 関わりたくなる…

 お前の笑顔

 誰にもみせたくなかった

 だけどそれを言ったら
 束縛野郎みたいで
 きもいだろ?………」


「そんな事………」