「華奈子~」


私の視界に、
大きな目をうるうるさせて
眉を下げてこちらを見る、

チャラ男の悟に恋する
めいがいた。


「ねえ、めい」

「なあに?」

「………やっぱさ
 ちゃんと別れた理由…
 聞いた方がいいかな」

「んー。
 華奈子の気持ち次第」


切なそうな笑顔で答えた


「あたしだったら
 吹っ切れるために
 絶対聞くけど」


そう付け加えて
今度は満面の笑みで
めいはニカッと笑った。


「いってきなよ
     華奈子。」


背中を押される感じって
こうゆうことなんだと
高校生になった私だけど
今更ながら実感した。