「なぁ、華奈子」


「ん?」


「今度の休みの日
 二人でデートしよう」



「えっ!?」



「12時にいつものカフェで」




一方的にそう言われ
かっちゃんは私を一人にして
その場から出て行った。




「デートって…」




かっちゃんの出て行った
扉を見つめ、なんだか
胸が高鳴っていた。


こんなに想われている。


少し前向きに
かっちゃんの事を
考えてみようって
思ってきた。






だけど
心のどこかに
まだ君がいることに
変わりはなかった。