1年なんて月日は こうして終わった。 はかなくって 虚しいほど、もろい。 今だ枯れる事を知らない 涙という液体は どれだけ私の顔を ぐちゃくちゃにしたいのか 「岩崎………?」 低くて優しい声に 振り返れば彼がいた 「飯島…。」 「泣いてた?」 神様の想像している 私の運命は分からない。 悲しい時、 いつも彼は私の側に いてくれた気がする。 他の班員は何処へやら 彼は一人だった。 「化粧…ボロボロ」 ふっと笑って 私の顔を覗き込んだ 「まつげ取れてる」 「…………え……」