ずっと前から好きだった




「それじゃ…………
 今までありがとう。
 よかったら………
 ……応援よろしく」




「当たり前じゃん」


「たまに遊び来てね」






教室の扉を開けた。








最後に






もう一度だけ





あなたの姿を見た。










だけど変わらぬ景色





寝ている君








さよならと心で呟いた











事務所へ向かうために
私はみんなとの最後の日を
一緒には過ごせなかった。




学校からの最寄りのバス停へ
ひたすら歩いていた。



後ろを振り向くと



今まで通ってきた学校が
静かに、ただ建っていた。