「おっ、調度いい。
4人揃ってるな。
話しがある。」
私達が盛り上がっていると
佐々木社長が入ってきた。
「デビューが決まった」
「「……………え?」」
社長は、私達が
話しを聞く体制になる前に
急すぎるほど唐突に言った。
4人で声が見事にハモった。
「デビューって…」
「社長そんな簡単に…」
「まぁまぁ、
君達も練習頑張ってたし
そろそろだとは
思っていたと思う。
正式にはまだだが
4月にデビュー会見を
開く予定だから」
「4月って2ヶ月も
ないじゃん…」
「心の準備が………」
私達は口々に話した。
デビューなんて響きが
夢の中にいる気がして
なんだか
ふわふわした気分だった。


