ずっと前から好きだった



「めい戻ろうよ」

「ごめん華奈子
 おまたせ」


幸せそうに戻ってくるめいが
すごく可愛くて仕方ない。

たまに思う。

こうゆう子が
アイドルとかに
なるべきではないのか

こんな私が世間に出れる
歌手になれるのか


「おっそーい
 華奈子とめい。
 う〇こ?」

「ははははは」



今日が素敵な日になると
絶対思っていた。

携帯を開いて
届いたメールをみた
瞬間から
幸せから不幸へ
変わっていった。


「翔くんからメールだ」

「なになに?彼氏?」

「ちょっと行ってくる」


辺りも暗くなってきて
遠足という日ももうすぐ
終わろうとしていた。

そのせいか、人気も
あまり無いところで
翔弥が一人
ベンチに座っていた


「翔くんお待たせ」

「……………華奈子」


うつむいたままの翔弥に
嫌な雰囲気をさとった。