「だから…」
涙をこらえながら
必死に私は言葉にした。
「だから、そうゆう
優しさ………いらない」
「…………そっか…」
「飯島、…………。」
好きじゃないなら
期待させるような優しさ
欲しくなんてないよ
私が特別じゃないのなら
他の誰でもそうやって
飯島なら優しくするんでしょ?
あなたの中には
私じゃなくて
他の誰かがいるんでしょ?
それでも
私の気持ちは
たった一つで
あなた以外の誰かに
優しくされても
あなた以上に
嬉しい思いはしないよ
ただでさえ
本当は、今ここに
あなたが来てくれた事
こんなに嬉しい気持ち
伝えられないぐらい
嬉しい気持ち
飯島だから
嬉しいの


