目の前にある扉を
迅さんが開けた。


そこには既に、魅麗さんも
かっちゃんも来ていた。



ブラインドから漏れる
太陽の光が眩しかった





「曲は…」


佐々木社長は話しはじめた。




「君達4人で作ってほしい」





あまりにも急すぎて
私達には難しすぎて
予想外の言葉すぎて



ア然とした。




「素直な気持ちを
 皆で作りあげればいい。」




簡単に佐々木社長は言うけれど
作詞作曲をしろという現実は
全く簡単な事ではない。





「無理だよー」



魅麗さんは眉を下げて
社長に訴えかけていた。


「多少のサポートは、する。
 お前達なら大丈夫。」



わっはっは
と大袈裟に笑った。




「作詞作曲のプロは
 呼んであるから、
 コツとかは聞いておけ。
 ただ、お前達の
 素直な気持ちを
 歌にしたいと思ってる」