時は進み
またやってくる夏



今年の夏は
異常に暑い



夏休みの予定は、ほぼ
ボイストレーニングとやらで
埋まっていた。




ぼーっとしていた。





夏休み初日






冷房をガンガンにつけた
自分の部屋で
ヘッドフォンを耳に当て

夏らしくもない
しんみりとした曲を聴いていた






私の脳裏に浮かぶのは




まぎれもなく




あなたが…







飯島真が浮かぶ






始業式を迎えてから
全く、一言も話していない



頑張って
あの頃のように
気軽に話しかければいいのに




なんでだか




怖くて


怖くて





ずっと逃げてきた。






目は、たまに合うの。
だけど彼は
冷めた感じで目をそらす。




どこか




前の彼と違う



遠くへ行ってしまったみたい