そうなるはずだった
少なくとも
私の中では。
また二人で
笑い合えるのだと思っていた
大好きな笑顔を
これからも近くで
見れるのだと思っていた
二つ斜め前にある背中
今まで隣にいた君との距離
たったこれだけが
今までを大きく変えた。
また同じクラスになれた
奇跡があっても
隣になれる奇跡は
やっぱり無かった。
見つめるだけ
ただ
あなたの後ろ姿を
話し掛ける勇気が私には
これっぽっちもなかった。
こんなに自分が臆病者だと
初めて気づいたようだった。
考えてみたら
ほとんど飯島から
話し掛けてくれていた。
私なんていつも
彼の様子ばかり気にして
何もできないでいただけ