慣れた足取りで
通学路を歩く

初々しい気持ちなんて
どこにもなかった。


ただ

新しいクラス

もし

君がいてくれれば



なんて期待が
ほんの少しだけ
あったりもした


校門で、めいが待っていた


「華奈子おっそーい!
 早くクラス見に行こ」

「ごめんごめん」


めいに腕を引っ張られ
クラス発表されている場所へ
足速に向かった。




「あ、華奈子D組だ」


私よりも先に
めいが見つけてしまった。


「えぇ~、あたし
 D組なの~?めいは?」

「うーんとぉ………」






周りでは
一緒だね、なんて
喜びの声が聞こえてた



「めいA組だ…」



小さい声

隣でめいが眉を下げて
無理に笑顔を作っていた。


「悟とも違う。
 みんなもいないよ。
 華奈子もいなーい」

「めいならすぐに
 友達できるって。」

「うーん。…そおかなぁ」

「大丈夫大丈夫!」



そういうと、単純なのか
すぐにニコニコした。

めいの笑顔って

なんか和むな。


なんて



もう一度新しいクラスを
上から順に眺めた。