「すっ すいませーん!一年生の教室の鍵

持ってませんか?」


「あーさっき男の子が取りにきたけど…」


うわぁ!あの子とりに来たんだ…

私何も出来なかったじゃない…


急いでさっきの場所へ戻ると

男の子が待っていた。



「ごっごめ…ん…ね!私…持って…くるって

言った…のに…はぁ」


もう息切れしちゃった。情けない…

「すいません。遅かったので…

走ってきたんですか?」


「あっえ…と…鍵持ってる先生が

見つからなくて…」


「僕の為にわざわざありがとうございました」


「いっいえもう忘れ物は持ったかな?」


「はい。」


「じゃあ鍵返しとくね」


「よろしくお願いします。さようなら」

その日はそれだけ話をした。


あの時からもう何かが、変わり始めていたんだ。