「ダラダ夏休み引きずってんなよ。いい加減、頭切り替えろ」



休みボケが未だに抜けない一部のメンバーに、雄介の喝が飛ぶ。



夏合宿で仲良くなるはずだっメンバー達は耕平や圭吾の知らない一面を見てしまった事で、より遠い存在に感じていた。



だけどそんな事を忘れ去るくらいの忙しさがもうすぐやって来る。

10月には体育祭、11月には一番の大仕事である学園祭と秋は行事が目白押しだ。

夏休みの想い出に浸ってる暇はない。



「ゾッとしますね…」



ぎっしり詰まった予定表を前に、歩むが脱力する。



「まぁでも、校内は賑やかになるし、授業は少ななるしええやん」


「そのぶん仕事増えてちゃ意味ねーだろ」



圭吾の楽観的な考えに耕平が水を差す。