外へ出た圭吾はいつになく真剣なトーンで話しだした。



「今日…アイツの誕生日か。まさか雄介と1日違いやとはな…」


「アイツ?誰だよ」



耕平はいつも圭吾がやっているように、ヘラヘラ笑ってはぐらかす。



「…お前何でそんな顔になってん」


「いきなりナニ?」



訳がわからないという顔をする耕平を無視して話を続ける。



「中坊ん時は喧嘩ばっかしで、ええ事してたとはお世辞にも言えんけどええ顔はしとったで」


「そぅかぁ?変わらず男前だと思うけどなぁ」


「はぐらかすなや!」



いつも通りのふざけたトーンで話す耕平に圭吾がピシャリと言った。



「…そんな顔になったんも生徒会長とか柄にない事してんのも晃への償いのつもりか?」


「黙れっっ!!」