「おはよーさん♪」



軽快な挨拶と共に入ってきた派手な男が生徒会室の空気をガラリと変える。


雄介はその男のゴムで縛られた長めの金髪を見るなり大声で怒鳴った。



「髪染め直せって言っただろ!!」



いくら生徒の意思を尊重する自由な校風だといっても生徒の代表である生徒会がここまで派手なのはどうかと雄介は再三注意してきた。



「イヤやわ雄ちゃーん、これ自毛やってぇ」



会計担当の宇佐美 圭吾がヘラッと笑う。



「誰が雄ちゃんだぁぁあ!!」



雄介の逆鱗に触れた。