数日後、生徒会メンバーは学校から徒歩で行ける距離にある奈々花の家に向かって歩いていた。



奈々花が家の前で足を止める。



「ここです」



奈々花が指さす方を見て一同は絶句した。



実は奈々花はちょっと有名な会社の社長令嬢だった。

一同は目の前の大きな家を目を丸くして見渡す。



「ビビってる、ビビってる」



声に振り返ると原チャで先に出たハズの耕平がみんなの後ろでニヤニヤしていた。



「会長、何してたんですか？」


「差し入れ」



奈々花の質問に一言で返すと耕平は瓶を手渡した。