「……………」


「会長?」



再び手が止まった耕平の横顔を奈々花が覗き込む。


なぜならその書類は自分のプロフィールが書かれたものだったからだ。



「奈々花…オマエ聖蘭中学出身なのか?」


「え?あ、ハイ」


「確か中学も生徒会入ってて…会長やってたんだよな?」



なぜ今更そんな事を聞かれるのかわからず、奈々花は怪訝な顔をする。



「それがどうかしましたか?」


「いや…悪い。何でもねぇんだ」



今日の会長はなんだか様子が変だと奈々花は首を捻った。