「先生、これ」」



愛咲が鞄からチョコを取り出す。



「ありがとう。嬉しいよ」





―バタバタバタ―





数人の足音が図書室へと入って来た。



慌て愛咲はチョコを引っ込め、本棚の裏へ回る。



反射神経が良くなったんじゃないかと思うくらい、こんな事には慣れていた。



「先生ー♪」




無邪気な声が先生を呼ぶ。