だから



生徒会の仕事が終わり、いつもの様に一緒に帰っている途中にこんな状況になるとは予想もしていなかった。



いつもは頭の回転の早い雄介も、この状況に頭がついていかない。



「いらないのか?」



固まってしまった雄介に真琴が不安そうな表情を浮かべる。



「あ、いや、だってさっき…」



らしくなく動揺を見せる雄介。