「春休みだってのに毎日毎日学校来るだけでもダリぃのによぉ」


「後一週間もねぇんだ当たり前だろ」



もともと少し短気な性格の雄介はやる気のない耕平の言動にいちいち腹がたった。


「自分ら毎回毎回、よぉ飽きひんなぁ」



再び始まった言い争いに圭吾が呆れ半分、冷やかし半分に言う。



「そういえばウサちゃん、前から思ってたんだけどぉ…」



奈々花がいれてくれたミルクティーを飲みながら梨央が圭吾に体を向けた。



「何で3年生とタメ口?」



そして素朴な疑問をぶつける。



「あれ?言ってなかったっけ?オレ1年ダブってんねん」



圭吾はケロッとした顔で衝撃の事実をあっさりと暴露した。



「えぇー初耳ぃ」


「ウチの学校では結構有名」



驚く梨央に圭吾と同じ天陵出身の愛咲が笑う。