「奈々花っ!オマエいつから…」


「後は2人で話し合えや」


「この……お節介野郎!!」


「お互い様やろ」



どうやら生徒会室での一件を圭吾に見られていたらしい。



圭吾はニヤッと笑うと肩をポンと叩き二人の横を通り過ぎて行った。



「あー…………」



しばしの気まずい沈黙を破ったのは耕平の言葉にならない声だった。



「会長…私」


「待て!!」


「もう待ちません。私っ会長の事が…きゃっ?!」



もうはぐらかされるのは嫌だと、奈々花が告白を決意するが、途中で耕平に抱き寄せられた。



「…そんなに嫌ですか?」



告白を妨げられたと思った奈々花が哀しい声を出す。



「ちげぇよ!!」



奈々花を抱きしめる力にさらに力が入る。



「告白くらいオレにさせろよ…。カッコつかねぇだろ」