「確かに。生徒達が揉めると困るしな」



生徒同士が揉めるのがメンドクさいと解釈した真琴が腕を組みながらウンウンと頷く。



「では、このままいきますか?」


「わたしは賛成だ。雄介はどうだ?」


「あ、あぁ。俺は会長がそれでいいなら別にかまわねぇが…」



耕平に対しての不信感を抱きつつ雄介は真琴の意見に賛同した。



3時間に及ぶ話し合いの末、何とか方針もまとまり、初の顔合わせも無事済んだかの様に見えたその時――…



「オマエ、やる気あんのか?」



とうとう雄介は我慢の限界を超えた。



「は?」



帰ろうと立ち上がった耕平が自分に向けられた鋭い視線に不快感をあらわにする。



「さっきから全然やる気を感じないって言ってんだよ」


「オマエこそあんま力むと空回りするぜ」



二人のバトルはこの時から始まった。