しばらくあっけにとられていた耕平は、突然フッと笑ったかと思うと、お腹を押さえ、前かがみになって笑い出した。



「クッ、クックックッ。アハハハハハ」



圭吾も一緒になって笑い出す。




「アイツらしいな」


「あぁ」



圭吾はふぅっと息を吐き出すと、再び真剣な顔付きで話し始めた。



「オレ、本間はお前に偉そうな事言える立場とちゃうねん」



圭吾の言葉に耕平は怪訝な顔をする。



「高校入学してしばらくした頃、晃の乗ってたバイクに細工した奴ら偶然見つけてもーてん」


「…何でそいつらだってわかった?」



耕平の心がざわついた。