衝撃的な圭吾の言葉に誰もが目を見開き、絶句した。



「……耕平は晃が死んだのは自分のせいやと思とる」


「どうして？！」



奈々花が珍しく大きな声を上げる。



「ある日、耕平の原チャを晃が乗ってったんや……」



そこにいた全員が圭吾の心境を想い、急かすことなく言葉を待った。



「耕平はもともと無免許で乗り回してたんやけど晃は真面目を絵に書いたような奴やったから乗った事もないのに…」


「それで事故に……？」


｢でもどうしてそんな真面目な人が無免許で…｣


「…当時オレらのグループは他校とよう喧嘩しよった。喧嘩で倒した奴らから恨み買う事も少なくなかった。そんな奴らがグループの中心におった耕平とオレの親友やった晃に…目付けよったんや｣



再び生徒会室がしんとなる。



「晃が生徒会の人間やて知ったそいつらが、学校で暴れん代わりに一人で謝りに来いって晃を呼び出したんや」



圭吾の表情がさらに辛そうなものになる。



「しかも耕平の原チャで来いって…そいつら耕平の原チャに細工しとっんや。それで…｣


「もういい」



ずっと黙って聞いていた雄介が、辛そうな圭吾の言葉を遮る。