「お疲れ」


「おぉ雄ちゃんお疲れー」


「んだよ、さっきから。入れ替わり立ち代り、せわしねーなぁ」


「ウサ~そのふざけた呼び方やめろって言ってんだろ!」



テントに戻ってきた雄介に後ろから首を絞められる。



「ギブ!ギブギブ!」



ガッチリ首に巻きついてる雄介の腕を何度も叩く。



「はぁー。殺す気か!アホ!」



やっと開放された圭吾が、まだ半分凍ったままのペットボトルの水を一気に飲み干す。



「オレ次、学年演技やから行くけど、喧嘩すんなや!」



この二人を残してテントを去るのは気がかりで仕方がなかった。