「そういえばウサ、向こうの生徒会に知り合いがいるって言ってなかったか?」



わざとらしく話を変えた真琴がどれ?と書類を圭吾に見せる。



「あぁぁ、あっちの会長さんや」



冷や汗をかいた圭吾が、真琴の出した助け舟に乗っかる。



「嶋田耕平?どんな人?」


「どんなて……イケメン?」


「…それだけ?」



内面的な情報を期待していた真琴ががっかりする。

どうやらイケメンに興味はないらしい。



「イケメンってウチの副会長より?」



愛咲が校内一のモテ男の雄介を引き合いにだす。



「ええ勝負ちゃうか?まぁ、オレが一番イケメンやけどな」



冗談か本気か、圭吾が豪快に笑った。