ともかく、私も年頃の乙女。
恋愛くらいしたいわけですよ。

「そんなの、簡単でしょうが。」

「ギャー!!!人の思考勝手に読むな!!」

そういったのは、私の親友、

高宮 結衣(タカミヤ ユイ)

「あんた、結構もてるじゃん。
 それを利用すりゃいいのよ」

「愛されるのよりも、愛したいの!」

「なんつー贅沢な」

「まあ…影山君いるからいいんじゃない?」

「はああああッ??かっ、かかかカゲッ」

「はいはい。もういいよーわかったから」

「お前ら仕事しろ・・・ッ」

「すいませんー会長ー」

そうだ、ここは生徒会室だった…(忘れてた
ふうっ、もう終わったかな・・・

「おい、下川!職員室ついて来い」

「ハア?面度いんすけどォー」

「殺すぞっ!!副会長も一緒に来い
 って言われてんだよっ」

「ちぇッ」

そういってしぶしぶついて行った。
副会長もしんどいわあ…。

「やっと帰れるぅぅぅ!!ってぉわッ!」

外は真っ暗闇。
いかにも何か出そう…。

「会長!んじゃ、さっさと帰りますっ!」

パシッ・・
何かにつかまれる手。
振り向くと、会長がつかんでいた。

「会長、なんですかぁ」

「暗いし、女一人じゃあぶねェだろ
 送ってってやるよ」

「会長・・・?あの・・」

「何だ?」

「ただ怖いだけじゃないんすか」

「だまれ!」

こうして私は会長と帰ることになった。