優しく確かめるように啄むキス。


恥ずかしさに震えるアタシの背中を抱きしめて、何度も何度も落とされる。


恥ずかしい…
恥ずかしいけど…嬉しい。


夏樹の体温を側で感じられる事が、こんなに幸せなんて…。


愛おしさから夏樹の背中に怖ず怖ずと手を回すと、ぐっと力を入れて更に抱きすくめられた。


そして、無心にキスを落としていた夏樹の唇が一瞬離れる。


アタシにおでこをくっつけて、そっと囁く。



『大事にしたいんだ、彩の事だけは。何よりも大事にするって決めてんだ。だからオレ達はゆっくり行こう。…でも、彩があんま煽ると、どうなるか分かんねぇぞ。』



どっどっちなの〜!?
大切にしてくれるの?
してくれないの?