『…オマエ。確信犯かよ?』
え?確信犯?
夏樹何言ってんだろ。
意味が分からなくて、夏樹が身体を浮かせた隙にソファーから逃げ出した。
『オイ…コラ。』
夏樹に腕を捕まれて、後ろから抱き留められたから、実際は逃げられなかったんだけど。
「夏樹って実は甘えん坊なの?キャラが変わってるよ?」
フフフっと笑って言うと、ギュッとアタシを抱きしめる腕に力が篭る。
『うるせぇ…誰のせいだよ。ったく…何年越しだと思ってる。』
アタシの頭に顎を乗せてハァっとため息をつく夏樹が可愛くて、ちょっぴり意地悪したくなる。



