「アンタ心は小学生のままなの?相手も自分も傷つけて、まぁそういうのが好きって言うならなら仕方ないけど。…いい加減そういう事するのは好きなコだけにしなよね。」


『…好きならヤっていいんだな?』



夏樹が伏せて居た顔を上げて、立って話しをしていたアタシと目が合った。



「す、好きなら…本当に好きなら良いと思う。」



目が会った夏樹が、やけに切なそうな目をしていたから、アタシは大切な所で動揺して吃ってしまった。



『分かった…これからはそうする。』



今まで一度も見た事の無い素直な夏樹に、何だか胸騒ぎがしたけれど、分かってくれたという安堵感から、緊張の糸が切れた。