一言言ってしまえば、今まで押し入んでいた感情が堰を切って溢れ出してしまう。



「自分でも分かってるんじゃないの?そんな風に女の子を取っ替え引っ替えして利用するような真似して、虚しくならないの?」



夏樹を見れば不機嫌を通り越して、怒りのオーラが漂い出している。



『…オマエに何が分かる。オレが何しようと関係ねぇだろうが。』



また同じ台詞か…、

何度喧嘩しようが同じ事だ。


夏樹はアタシに本心なんて絶対に喋らない。


それはアタシが女だから?
幼なじみだけど夏樹の中では友達以下だから?



どっちも正解かな…。



夏樹がアタシをウザがってても、アタシは友達ぐらいでは居たかった。